オランダ児童文学に与えられる最高の賞、「金の石筆賞(せきひつ)」を受賞した「夜物語」。
普通の生き物のように結婚し、子孫を残し、死にたいと願い、旅に出る妖精。
屋根裏の人形の家でそっと生きている小人。
その2人の出会いからお話しは始まります。
妖精の口から語られる話に小人はどんどん引き込まれ、
いつしか過去と現実が溶け合い、
新しい未来へと2人は向かっていきます。
死とは何か、生とは何か、結婚とは何か、そして愛とは何か。
観客の心に静かに響き渡ります。
原作の持つ深遠なテーマをミュージカルに出来ないか、
2003年に第一稿を書き上げ、少しずつ練り直しながら、
2007年、小人と妖精の織り成す愛の物語として完成しました。
作曲をして頂いたのは本田成子さん。
何年かかっても構わない、脚本から音楽が聴こえてくるまで
創作を急がないで欲しいと2004年に依頼。
そして2年の歳月を経て2006年に完成。
20曲の美しいメロディーが出来上がりました。
2007年に入り、作詞、脚本の手直しが本格的に始まると、
「マリリン」で作曲家として新境地を開いた
鈴木京子さんに
新たな曲作りを依頼。
そのダイナミックな曲想はストーリーを
より豊かなものにしてくれました。
2009年に前進座劇場で初演を迎えた「夜物語」。
この作品は新しい才能と巡り合いながら更に磨かれていきます。